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このブログは、コーギーもも(2004.12.4~2012.4.2、7歳4ヶ月1日)の闘病記録です。同じ病気で苦しむ犬とその飼い主さんに、何か参考になれば幸いです。

2012年10月21日日曜日

安楽死を考える

久しぶりの投稿は重苦しいタイトルになりました。
リンパ腫を初めとする完治のない病気、完治が難しい病気に罹患してしまった犬・猫の飼い主なら一度は考えておかなくてはいけない問題なのではないかなぁ。。。と思って。
(問題が大きくなりすぎるので、行政の殺処分には踏み込みません。)
最近はアニマルウェルフェアをなぜか犬猫にまで拡大していますが、あれは実は家畜の権利です。ペットじゃございません。日本では家畜とペットには歴然とした区別がなされているので、ペットに適用するものではないと思う。

やはりここは日本の法律判断が人間の安楽死についてどのような見解・判断をしているかをみなくてはいけないでしょう。

☆積極的安楽死☆・・・作為(為すこと)による死

世界初の安楽死要件を提示した判決として非常に有名な昭和37年の山内判決(1962.12.22、名古屋高等裁判所)。山内は裁判長裁判官のお名前です。念のため。

  1. 不治の病に冒され死期が目前に迫っていること
  2. 苦痛が見るに忍びない程度に甚だしいこと
  3. 専ら死苦の緩和の目的でなされたこと
  4. 病者の意識がなお明瞭であって意思を表明できる場合には、本人の真摯な嘱託又は承諾のあること
  5. 原則として医師の手によるべきだが医師により得ないと首肯するに足る特別の事情の認められること
  6. 方法が倫理的にも妥当なものであること
4と5はペットという性質上、4については意思表明できないゆえに、飼い主の真摯な嘱託または承諾と置き換えていいと思われ、5については、一般飼い主には倫理的に妥当な死を可能にする薬剤の調達は困難であることから安楽死の執行は獣医師の専権事項となることは論を俟たない。

その後、1991年に起きた東海大学安楽死事件判決(1995.3.28横浜地方裁判所)では、医師による積極的安楽死の要件が提示された。
  1. 患者が耐えがたい激しい肉体的苦痛に苦しんでいること
  2. 患者は死が避けられず、その死期が迫っていること
  3. 患者の肉体的苦痛を除去・緩和するために方法を尽くしほかに代替手段がないこと
  4. 生命の短縮を承諾する患者の明示の意思表示があること
4については、この承諾をペット自らがすることはできないので、飼い主が代行することになるだろう。

☆消極的安楽死☆・・・治療行為の中断により死亡させること。不作為(なさざること)による死。

これが大まかな線のようだ。これに、金銭的な問題がペットの場合は考えられよう。

当然、ももがリンパ腫と確定したとき、私もどこかでももの命に線を引かなくてはいけなくなるかもしれない、じゃあどこで引くのか、ということを考え、それこそリンパ腫末期はどうなるのかな~と色々と読みました。リンパ腫の治療法についても読みました。
結論は、麻薬でも痛みを抑えられなくなって、食欲もなくなって、眠るだけ(昏睡状態)で、回復の見込みが立たなくなったとき。でした。
ムリヤリ長生きさせようとすれば、かなり引っ張れるけれど、それは決して幸せな状態ではないと私は思います。
幸いというか、なんというか、ももに安楽死を選択することは避けられました。
残るはくぅちゃん。もうすぐ13才になりますが、高齢猫は腎臓で死ぬ子が圧倒的に多く、ゆっくりゆっくり悪くなっていきますね、普通。病院に行くと、たくさんの猫(19歳とか20歳とか)が腎臓病でやってきていましたが、症状が出るころには腎臓の3割しか健常ではなく、3年で生存率0になります。。。これはこれで思案が難しいなぁと感じます。猫は誇り高い生き物で、ずるずると生きるよりはとっとと死ぬことを選ぶから、ももの場合とは随分と違った選択や意思決定をすることになると思います。
と、今日は重たい話題でした。

どんな選択でも飼い主がしたことなら受け入れます、というありがたーいコメントを非常によく見かけますが、書いてる本人だってお分かりのとおり(わかってなくて本気で書いてるなら、リアルにバカですね、その人)、受け入れるんじゃなくて「受け入れざるを得ない」だけです。
人間が人間を慰撫するためにこねくりあげた珍妙な慰めです。



おうちの暖かいお布団のうえでで死にたいの~♪
百歩譲って、病院でもいいけど、みんな来てね。

13 件のコメント:

  1. なかなかコメントしずらいタイトルですな・・・(^^;

    私の線引きは、
    自主的に食べれられなくなった時、
    昏睡状態で意思を示せなくなった時、
    自発呼吸が困難になった時、
    著しい苦しみを伴って最期を迎えるしかない場合、
    あくまで、既に積極的に治療ができず、
    「ただの延命」にしかならない場合。

    ・・・かなぁ。
    そして、これに年齢的な要素も加わるかも。

    それでも、多分決断しなくちゃいけないような場合、
    理性を保てるだろうか・・・とも思う。

    私も、幸いというかなんというか、
    積極的に安楽死を選択することにはならなかったけども、
    てんの最期の1週間は常に頭の片隅にあった気がする。
    だからかな・・・私の前で逝かなかったのは・・・(T.T)

    なんか、書いているうちに支離滅裂になってきた・・・
    消すのもナンダから投稿しちゃえ~(苦笑)

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    1. >tenmamaさん
      いやー、コメントくるとは思ってなかったのよ(笑)。2件も頂いちゃって、ありがたいやら、お返事しづらいやら。。。
      そう、私も攻めの治療ができなくなって、著しい苦しみが長く続き、犬のQOLが著しく低下したときには、、、と思う。うちも家で息を引き取ってくれて本当によかった。
      病院へ連れて行って、麻酔をたくさん入れて、二度と覚めない眠りに落ちていくももをみたら、精神壊れるかもって思ったよ。
      てんちゃん、日曜日、私のうちに挨拶に来たから、日曜日の時点で決めてたと思うんだよね~。
      やっぱりママに見せたくなかったんだと思うんだ。
      犬って逝く時を自分で決めるように思う。それを邪魔するような安楽死であってはいけないよね。

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  2. 難しい問題ですねー

    でも最近の医療は正直あきらめるの早すぎだと思います。
    母親が亡くなる時も、私としては出来る限りの事をして出来るだけ長く生きて欲しいと先生に言ったのですが、先生は今はそういう時代じゃないので、あまり無理に引っ張るのもどうかといわれました。(泣)

    そりゃ、本人に苦しい思いさせて生き長らえさせるのは良くないだろうけど、可能性低くても出来る事はしたいってのが家族の思いだろーってその時は、思いました。

    それに以前にも危篤状態になった時、それから生還してから本人に聞いた所、あの時苦しかったか?と言ったら、いや全然覚えてないから何にも苦しくなかったと言っていました。
    なので、場合によっては無理に引っ張るのも良い時もあるかもです。


    それはそうと、こぎママに聞きたいことがあります!
    うちの子は、プロトコル終了後、1ヵ月で再燃。
    そして、またUW19を進めています。(なぜかこの病院は25じゃなく19)
    ですが、途中から抗がん剤が効かなくなる可能性が高いようなので、サリドマイドの併用を考えています。

    私なりに調べた所、サリドマイドのリスクは抗がん剤との併用だと血栓が出来やすいようです。
    他にも細かい副作用がありますが、この血栓はちょっとリスクが高い。

    それ以外だと、薬代が非常に高い!笑

    こぎママさんの知識で、サリドマイドを使う場合、他に何か注意点とかありましたら教えて下さい。

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    1. >ちいこパパさん
      我が家とは真逆ですね。うちの母はがんで亡くなりましたが、延命とか抗がん治療をせず、ターミナルケアのみを希望しましたので、そのとおりにしました。
      まー1日ウン万円のターミナルケア病棟に入って2週間足らず、でしたけれど、バンバン麻薬を使ってもらって痛みも苦しみも感じないようにしていただいていたので、それはそれでよかったかな、と。
      ちいこパパさんのお母様の場合は、事前にお母様の意思表示がなかったのかしら。家族の満足と患者の満足、どちらをも成り立たせるような治療が求められますよね。

      サリドマイドは単体で使うことしか考えたことがなかったので、抗がん剤と一緒に使うことによって起こる副作用はちょっとわからないです。
      単体で使った場合の副作用は、倦怠感とかだと思います。
      催奇性は有名ですが、子供を生むわけではないので関係ないですよね。
      サリドマイド、高いんですか?安い薬なのに、動物用やがん治療目的だと高くなるんですかね???

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    2. ご返信ありがとうございます☆

      サリドマイド高いですよー
      人間用で国内承認物だと1カプセル6000円!
      保険適用でも、1ヵ月8万~20万かかるらしいです!

      海外輸入物だとインド製が安くて粗悪、イギリス製は高いけど純度が高いみたいです。これ以外に薬監証明が必要で高いみたいです。

      なのでイギリス製でわんこに使用するなら体重により月に3万~8万くらいです。

      あー、どうするか悩みます。。。

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    3. >ちいこパパさん
      イギリス製で3万から8万。高いですね~(T_T)
      現在の収入から、1ヶ月にちいこちゃんにかけられる金額を計算してみてはどうですか。UW25(19)で、毎月12万円くらいかかるわけで、プラス8万円というと20万円(~_~)。月35万円から40万円の収入があれば、どうにか出せるかな~?というカンジでしょうか。
      本業プラスバイトをすればどうにかなるけれど、それではちいこちゃんとの時間が減ってしまって、本末転倒だし。。。悩ましいところですね。

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  3. 昨日 この記事読んで
    ずーーーっと考えてたら
    朝まで眠れませんでした(他にも考えごとしてたけど)

    結論!!
    この1年、何度も安楽死については考えた事はあるけど、
    やっぱりその時になってみなきゃ~
    なんとも言えないです。
    難しすぎるテーマでしたw

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    1. >WATASHIさん
      難しいよね~。眠れなくなるよね。そんな重たい決断をしなくてよいことを願っているから。

      たださ~、某バニ飼いさんのブログ(夜露四苦ではない)を読んで、足が壊死をして異臭を発し、ずるりと肉がおちて白骨が見えて、犬も苦しくてひーひー泣いているのにまだ死なさない、っていうのもどうなのかと思ってね。
      上記ブログを読んで、下手な怪奇小説よりも怖かったんだよ~ん。

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  4. 安楽死、尊厳死、セデーション、散々考えて居ます。。。今ing。。。あ、私は凄く時折コメントをさけて頂くももママさんを美人って言った、あの奴です。未だにその女優名判んないのですが。。。アメリカでは安楽死が多いですね。以前居た時に、え?と思いました。数年前のリ-マンショックの際には、アメリカとあのイギリスですらペットの安楽死が急増した様です。心臓病薬をこれから長年投与してあげられないから、とかの理由も有りました。まあ、此処は日本。。。まだまだ安楽死には抵抗があると思います。私も時折考えるのは、オムツをされ、自分で排泄も出来ず、食べられず、唯々横臥位になって居るだけ、しかし痛みは無い場合。。。けど犬に取り自力で食事が採れず、排泄も不可能な状況で果たして生きて居る、と言えるのだろうか、と考えましたね。それでも犬、ペットをどの様な容で迎え様とも人間のエゴでしかないのだから、生死を握るのも人間のエゴなワケで。。。唯、大型犬で脊椎腫瘍に罹患し、現在は麻痺で歩けず、仕事も忙しく世話が難儀なだけだが、これから予想される患部の挫滅や腐敗等を考慮し、酷くならぬ今安楽死、といった飼主さんを拝見し、少し自分とは相違はしましたが。以前獣医と話して居た際に、ペットが飼主を煩わせる様になったなら、もうそれは。。。と言って居ました。自分は、どの様な事でも煩わせて欲しい、寝ずの看病をしたい、と今も思って居ますが、それが即ち、エゴ中のエゴになるのかも知れませんね。

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  5. 長くなってしまいました。。。続きなのですが。。。
    結局、エゴで迎えエゴで飼育し下手に擬人化し~の自分ですが、最期位は彼女の心の声に耳を傾けたいと考えます。犬の幸せ等、所詮、人間に等解らないと思いますが、最低限、この子が犬の尊厳を無くしたと判断した際には、もっと生きて欲しくともセデーションを施す心積もりで居ます。こういった事を頭が爆発する程、考え、悩み魘され。。。それがこの子、命を預かった事なのだと認識します。と偉そうな事を言っても
    実際にその場になったなら、どの様な容でも良いから、一秒でも生き長らえてくれ、と悪足掻きをするのでしょうね、恐らく。。。
    長々、すみません。。。

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    1. >匿名さん
      こんにちは。君島十和子さんのブログを愛読しているこぎママです(笑)

      内容が難しすぎて、書いた本人も考え込んでしまいます。
      今、家庭で飼われている犬は人間なしでは生きていけないように選択改良されてきた品種ばかりです。雑種でも都市部では野犬などというものは死語になっていますよね。
      だから、もう犬たちは人間のために生きているとしかいえないと思います。そのなかで、どの程度の犬らしさを認めてやるのか、ニオイかぎ・マーキング・交配・リードなしでの散歩・飼い主もなしでの散歩・・・犬がしたいことのほとんどが不可能な状況で、それでも、犬たちは人間を頼っていて、飼い主に甘えて生きている。
      たくさんのものを犠牲にして(最大・最悪なのは、健康上の理由をあげて、早期に避妊去勢手術をすること!)尽くしてくれる犬たちに報いるために、私が考えるのは、
      最期のとき、どんな理由があっても、
      そばにいてやること、ついていてやること、です。
      安楽死を決断するとき、犬が意識もなく寝ているだけになったとき、生きているのが辛い状態になったとき、がそのとき、ではないでしょうか。
      犬の声、必ず聞こえますよ。それまでは必死で看病を続ければいいと思います。

      ※アメリカ・イギリスでは、人間とペットとの間には明確な一線が引かれているように思います。安楽死は「気に入らないから」という理由でも行われているようです。日本人は「飼ったからには何とか・・・」と思いますよね。随分違います。

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  6. アメーバから飛んで参りました。こげちゃです

    安楽死
    愛犬が発病するまでは完全否定派でした


    何故そうしなかったのかと、泣き叫ぶラスト2日間でした


    いっそこの手で今、と思う瞬間も何度もありましたが
    出来ませんでした

    奇跡の回復をギリギリまで信じていたかった
    とても苦しかったと思います
    早く楽になりたかったかもしれないけど


    生きていて欲しかったです


    自分勝手な考えで苦しみを長引かせてしまったかもしれません


    でも、生きていて欲しかったなぁ


    もう会えなくなるなんて絶対嫌だったから


    どうしても生きていて欲しかったなぁ


    もう一回だけでもいいから、会いたいなぁ


    意味不明文、失礼しました

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    1. >こげちゃさん
      ようこそ。来て下さってありがとうございます。
      生きていてほしかった、、、大丈夫、意味不明なんかじゃありません。このブログをたずねてくださる人(飼い主さん)は皆さん、その気持ちがとてもよくわかると思います。
      1日でも長く、1日でもその笑顔を見ていたい、と思って、みんな勝ち目のない治療に踏み切るんですから。
      もう、会えないなんて信じられないですよね。
      今日も写真を撮りに行って、ももの写真はもう二度と撮れないし、増えることもないんだなぁと思った瞬間、言いようもなく悲しくなりました。
      みんなそんなことを感じながら生きていますよ。

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